大腸がんが再発してしまうと、再び治療を行う必要が生じることになります。一度は手術を行ったのに、術後に再発してしまうことで気力を削がれる方もいるとは思いますが、早い段階で処置をする必要がありますので、気持ちを建て直しましょう。
手術によって切除した部分に大腸がんの局所再発が起きることがあるほか、転移しやすい臓器としては、肝臓や肺、腹膜があり、これらの箇所から再発が起きることもあります。早い段階で見つかれば、再び切除することもできますので、早期発見はこの場面においても重要な役割を果たします。
一般に、大腸がんの再発は8割以上が術後3年以内に発見され、5年以上問題なく過ぎれば完治とされます。したがって、まずは3年という期間を滞りなく過ごせるかどうかが一つの別れ道と言えるでしょう。
大腸がんが再発することを予防するために、放射線治療や抗がん剤を用いることがあります。たとえば、術後補助化学療法では、手術を行った後に抗がん剤を投与します。これらを行うことによって、完治の可能性を高めるのです。
再発の有無を調べるためには、腫瘍マーカーや画像診断が用いられます。腫瘍マーカーとしては、CEAとCA19‐9を使うことが多いのですが、腫瘍マーカーだけでは正確な判定はできません。画像診断では、CT検査やMRI検査、超音波検査では発見できない場合にもPETを用いることで病巣が発見できることもあり、注目を集めています。
できることなら、素直に完治してくれるのが理想ですが、再発はまれな現象ではありません。したがって、定期的に追跡検査を受けることは忘れないで下さい。面倒だからといって、勝手に打ち切ることは、危険なので避けてください。
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